血糖値スパイクの調べ方は?正しく知ってしっかり予防!

血糖値スパイク恐い糖依存

今、血糖値スパイクという言葉を耳にすることが多くなりました。テレビの健康情報番組でも、時々取り上げられており、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

血糖値というと思い浮かべるのが糖尿病ですね。そのため、血糖値スパイクも糖尿病の方だけに起こる症状と考えがちです。

実は血糖値スパイクは、糖尿病の患者さんだけでなく、健康な方にも起こると言われています。

血糖値スパイクが頻繁に起こる方が増えてきており、重大な病気につながってしまったという報告も増えています。

このページでは、恐ろしい血糖値スパイクが体に及ぼす影響や、血糖値スパイクの予防法についてまとめてみました。

血糖値スパイクってなに?

血糖値スパイクとは、食事を摂った後の短時間に、血糖値が140mg/DLを超えて、その後、すみやかに元に戻る現象のことを言います。

これを、グラフ化すると、血糖値のグラフが、急に上昇して、尖った線を描くことからこのようにいわれています。

血糖値スパイク
出典:大阪府政だより

私達の普通の健康診断では、空腹時の血糖値を測定することが基本になっています。

しかし、この検査では血糖値スパイクを見抜くことはできません。空腹時の血糖値に異常がなくとも血糖値スパイクが現れることがありますので、注意が必要です。

ちなみに、血糖値スパイクは糖尿病の初期段階と考えられていますので、おかしいと思ったら、より具体的な検査をすることをおすすめします。

血糖値スパイクになると、体はどうなるの?

それでは、血糖値スパイクは、私達の体にどのような影響をもたらすのでしょうか。ここでは、近年、増加している突然死・認知症・がんの3つの病気に焦点をあててまとめてみました。

血糖値スパイクの影響その1:突然死のリスクを高める

近年、血糖値スパイクが動脈硬化の原因になることがわかってきています。これは、血糖値の急上昇によって、血管の内壁の細胞から、大量の活性酸素が発生することがわかってきました。

活性酸素は、細胞を傷つける有害物質です。これによって、動脈硬化につながるというしくみです。そのため、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まると考えられます。

血糖値スパイクの影響その2:認知症のリスクを高める

インスリンの多い状態は、私達の体に多くの悪影響を及ぼすことがわかっていますが、認知症もその一つです。

インスリンが多い状態が続くと、記憶力が衰えやすいことがわかっています。そして、アミロイドベータという物質が蓄積してきます。

アミロイドベータは、アルツハイマー型認知症の原因と言われています。これにより、脳の神経細胞が破壊されます。

つまり血糖値スパイクが生じて、体内のインスリンが多い状態の人は、脳内でアミロイドベータの蓄積が進む危険性があります。

血糖値スパイクの影響その2:がんのリスクを高める

血糖値スパイクが起きやすくなると、血液中のインスリンの量が多い状態が続くようになってしまう場合があります。

インスリンには、血糖値を下げる働きの他に、細胞を増殖させる働きがあるため、がん細胞の増殖をも促すことが危険視されています。

医学的な血糖値スパイクの予防法とは?

それでは、血糖値スパイクを予防するためにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは、誰でもできる方法を、医療面と生活面に分けて紹介します。

医者によるチェック

医学的な血糖値スパイクの予防法1:血糖値スパイクチェックテスト

NHKは、九州大学の二宮利治教授と一緒に、どんな人が血糖値スパイクを起こしやすいかという条件のもとに、血糖値スパイクの危険度を判定できるチェックテストを作成しました。

このチェックリストで、自分の血糖値スパイクの危険性を判定することができます。気になる方は、これでチェックしてください。

チェックテストはこちら

医学的な血糖値スパイクの予防法2:検査による血糖値スパイクチェック

チェックテストの結果、ちょっと心配な方は、ぜひ医療機関で検査を受けることをおススメします。血糖値の検査は、血液検査がメインとなります。

空腹時血糖の検査や、糖負荷試験などいろいろありますので、ご自身の状況を医師に相談して自分に合った検査を選んでください。

生活上の血糖値スパイクの予防法1:食事は3食定期的に

今、若い人だけでなく、働き盛りの大人たちにも、朝食抜きをされる方が多いと聞きます。

1日3食を規則正しく食べている人は、血糖値スパイクになりにくいという結果があります。

つまり、しばらく何も食べずにいた後の食事では、血糖値スパイクが一層起きやすくなります。

忙しくても、きちんと3食食べることが、血糖値スパイク予防する第一歩と言えます。

生活上の血糖値スパイクの予防法2:食事のしかたの工夫

食べる順番は、野菜⇒肉・魚⇒ご飯・パン

最初に、野菜を食べると、食物繊維が腸の壁をコーティングして、後から糖が入ってきた時に、その吸収をゆるやかにします。

次に、タンパク質や脂質を含む肉や魚を食べると、胃から腸へ運ばれる時に、タンパク質や脂質に反応したインクレチンというホルモンが出されます。

このホルモンによって胃腸の動きが遅くなり、消化活動もゆっくりとなります。

最後にご飯やパンなどの糖質を食べると、消化吸収に時間がかかるようになるので、この順番の食べ方をすると、血糖値の上昇が緩やかになります。

生活上の血糖値スパイクの予防法3:食事後はちょこちょこ運動を

親が死んでも食休みという言葉があるほど食休みは大切と昔から言われてきました。確かに、消化するには、ゆっくりすることが大切ですね。

血糖値スパイクを予防するためには、ちょこちょこ運動が効果的です。食後15分間程度は、消化吸収をよくするため、全身の血液は、胃腸に集まります。

そして、糖分がどんどん腸から吸収されて、血糖値が急速に上がりがちになります。

しかし、この間にちょっとでも、体を動かすと、足の筋肉などに血液が移動して胃腸の活動が抑制され、糖分の吸収に時間がかかり、血糖値スパイクが抑えられます。

運動は、ハードなものではなく、部屋の掃除や、散歩など軽めに体を動かすことで大丈夫です。つまり、食後すぐ横になったりせず、動くことが重要です。

血糖値スパイクのまとめ

血糖値スパイクは、健康な方にも起こることではあります。しかし、うっかり見過ごすと、糖尿病だけでなく他の病気にもつながる、怖い症状です。

誰もが油断しないで、定期的な健康診断を受けてチェックすることが大切です。そして、気になる方は、より詳しい検査を受けられることをおススメします。

何よりも大切なのは、早期発見・早期対応です。